高校ラグビーには「裏花園」と呼ばれている大会がある。
これは、サニックスワールドユースの予選会のことだ。
「裏花園」について詳しく
「裏花園」は「サニックスワールドユースの予選会」のこと
さきほど、冒頭にも書いたが「裏花園」とは、サニックスワールドユースの予選会のこと。「サニックスワールドユース」って?「予選会」って?
と、わからない言葉だらけかもしれないが、ここから詳しく説明していく。
サニックスワールドユースとは
サニックスワールドユースは毎年ゴールデンウィークに行われる、高校ラグビーの国際大会のこと。国内チームとイングランド、ニュージーランド、南アフリカなどの強豪国の海外チームが頂点を目指して争う大会。
日本の高校生が同世代の世界のラグビーを感じることができる貴重な大会である。
詳しくは下記ページに書いてある。
サニックスワールドユースの予選会について
上記に記載したページを読んでいただくとわかると思うのだが、サニックスワールドユースは予選会から勝ち上がった1チームが出場することができる。
そして、サニックスワールドユースに出場できるという事は、国内の強豪チームのみならず、世界の強豪チームと戦うことができるため、出場できることは国内で勝ち上がっていくためにも、とても大きな意味を持つことになるのである。
なので予選会から勝ち上がって進出できることはとても素晴らしいことなのだが、予選会に出場できるという事は実は悲しいチームでもあるのだ。
この、悲しい理由についてここから述べていく。
「裏花園」と呼ばれる理由
花園と同時期に開催されるため
12月末から1月の上旬にかけて、「花園」(全国高校ラグビー選手権大会)が行われるのだが、「サニックスワールドユースの予選会」も正月から1/5まで行われる。
こうした、開催日がかぶっているという事も「裏花園」と呼ばれる理由。
「花園」に出場することができなかったチームが出場するため
「花園」と開催日程がかぶっているという事は、「花園」に出場しているチームはもちろん出場することができない。
つまり、「サニックスワールドユースの予選会」に出場できるチームは都道府県予選で敗れて、「花園」に出場することができなかったチームなのだ。
表舞台に立つことができなかったチームが出場しているという事で「裏花園」と呼ばれている面もある。
これが悲しいチームといった理由だ。
しかし、ただ悲しいチームというわけではない。
「敗者」が悔しさをバネに誰よりも早くスタートする大会
「サニックスワールドユースの予選会」に出場するチームは、実は悲しいチームでもあると言ったが、ただ悲しい大会というわけではない。
この大会に出場するという事は、3年生が引退した後の新チームの始動を誰よりも早く始めているという事なのだ。
つまりは次に向けてすでに始動している夢のあるチームという事である。
こういった、いろいろな気持ちがこもった大会はある意味他にはない大会なのではと思う。
予選会の概要
出場校
参加資格
「花園」予選で上位で敗退したチームで1.2年生の人数が28人以上いることが参加資格となっている。
出場校
参加資格を満たしたチームが16チーム出場する。
大会プログラム
トーナメント方式
大会はトーナメント方式で行われ、4回勝ち抜いたチームが優勝する形になっている。
優勝したチームは、サニックスワールドユースに出場することができ、花園で成績を残した強豪校や、世界の強豪校との試合の経験を積むことができる。
トーナメント方式だが、負けたら終わりのノックアウト方式でなく、負けた学校同士での試合も組まれているため、全出場校が4試合戦うことができるようになっている。

https://sanix-sports.info/rugby/?cat=114 より引用
まとめ
花園が注目されているため「裏花園」はあまり目を向けられない大会かもしれないが、次に向けて新チームが最も早くしのぎを削って戦う大会である。
もし興味がある方はぜひ観戦に行ってみてほしい。
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