スーパーラグビー「サンウルブズ」2020 第3節結果・レビュー

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第3節 VSチーフス

結果

得点

サンウルブズ17VSチーフス43
前半後半前半後半
125得点2419
21トライ43
10コンバージョン22
00ペナルティゴール00

チームスタッツ詳細

サンウルブズVSチーフス
631ゲインメーター397
150ボールキャリー113
32ディフェンス突破数31
14クリーンブレイク14
10オフロードパス4
16試合中のキック数24
71.0%タックル成功率79.0%
33.3%コンバージョン成功率57.1%
ペナルティゴール成功率
84.6%ラインアウト成功率90.0%
1スクラム勝率1
12ペナルティの数10

メンバー表

サンウルブズチーフス
1ジャレッド・アダムスエイダン・ロス
2ジャバ・ブレグバゼブラッドリー・スレーター
3コンラード・ファンフィーレンアトゥ・モリ
4谷田部 洸太郎タイラー・アードロン
5マイケル・ストーバークマイケル・アラダイス
6ミッチ・ジェイコブソンアダム・トムソン
7布巻 峻介ラクラン・ボーシェー
8ジェイク・シャッツディラン・ネル
9齋藤 直人ブラッド・ウェバー
10ガース・エイプリルケイリブ・トラスク
11タウタラタシ・タシソロモン・アライマロ
12ベン・テオアレックス・ナンキヴェル
13森谷 圭介クイン・トゥパエア
14シオサイア・フィフィタショーン・スティーヴンソン
15ジェームス・ダーガヴィルダミアン・マッケンジー
16エフィ・マアフサミソニ・タウケイアホ
17クリス・イーヴズロス・ヘンデンハイス
18ヘンカス・ファン・ヴィックルーベン・オニール
19ジャスティン・ダウニーナイトア・アクオイ
20テビタ・ツポウミッチェル・ブラウン
21木村 貴大テトイロア・タフリオランギ
22中野 将伍ティアーン・ファルコン
23JJ・エンゲルブレヒトオービン・レジャー

個人成績

サンウルブズトライゲインメーターボールキャリーディフェンス突破数クリーンブレイクオフロードパスタックル回数タックル成功率(%)ペナルティ回数得点
J. ダーガヴィル116143212292
S. フィフィタ11214631450
森谷 圭介2451964
B. テオ241535633
T. タシ2231150
G. エイプリル15619412677
齋藤 直人112450
J. シャッツ148151001
布巻 峻介1052990
M. ジャイコブソン3794127881
M. ストーバーク2961111001
谷田部 洸太郎74111921
C. ファンフーレン238801
J. ブレグヴァゼ1345835
J. アダムス11231480
E. マアフ10711100
C. イーヴズ59113751
H. ファン・ヴィック32267
J. ダウニー20513100
テビタ・ツポウ22422151001
木村 貴大267
中野 将伍17483231005
JJ. エンゲルブレヒト19221

チームオブザウィーク選出

マイケル・ストーバーク(サンウルブズ)
ブラッド・ウェバー アレックス・ナンキヴェル クイン・トゥパエア(チーフス)

ハイライト動画

マッチレビュー

チームとして

前節と同様にセットプレーの安定感を見せた。スクラムはすべてクリーンアウトでき、ラインアウトは重要な場面でのミスもなく準備してきたアタックができたように見えた。
これはディフェンスについても同様で相手ボールラインアウトからのモールディフェンスも止めることができた。
問題はスーパーラグビー上位チームのディフェンス圧力への対応。
ボールキャリーの部分での接点はベン・テオを中心に問題なくキャリーできていたように感じたが、サポートが試合を通して遅かったために、ターンオーバーされるという場面が何度も見えた。
この部分はレベルズ戦では体験できなかった、スーパーラグビーの真の圧力だと思うので、この経験を無駄にしないよう、ラック付近のチームとしての判断を高めていってほしい。

チームスタッツを見て

得点こそ17点しか取れなかったものの、サンウルブズは取られたら取り返して勝っていくチームといっているように充実したアタックを見せてくれたように感じる。
これはスタッツにも表れていて、ゲインメーターはチーフスの約1.6倍の631m、ボールキャリーはチーフスの約1.4倍の150回と持ち味を存分に発揮した試合運びだったように感じた。
また、敵陣で約70%の時間を経過しているため、エリアマネジメントできた上に用意したアタックをできていると見ていても思った。
ではなぜ、アタックのスタッツで上回っているサンウルブズが3トライしか取れず、下回っているチーフスが7トライも取れたのだろうか。
それは、サンウルブズの自滅とチーフスのほうが一発で仕留めきる力があったからと言えるだろう。
チーフスが奪った前半11分、前半14分、後半2分の3つのトライはサンウルブズの自滅で取られたといってもいいだろう。
前半11分のトライは、サンウルブズがディフェンスラインを下げずにディフェンスをしたというオフサイドを取られたところから始まった防げたトライ。
前半14分のトライは自陣深くにけりこまれたボールを、フルバック「ジェームス・ダーガウィル」が孤立しているのにカウンターアタックをしてチーフスにターンオーバーをされたところから始まった防げたトライ。
後半2分のトライはいいアタックをしていたサンウルブズがノックオンしてしまったことで逆にトライを献上することになったトライであり、この3つは確実に修正することで今後防ぐことができる。
そして、チーフスの一発で取りきる力とは後半37分、39分の2つのトライを見ればわかるだろう。後半10分から30分にかけて攻め続けていたサンウルブズが1本しかトライが取れていないのに対しチーフスは短い時間で2本も取っている。
アタックし続けたサンウルブズが体力的にきつくなったところで、モールと裏へのキックという、嫌なプレーでトライを取ってきている。サンウルブズも相手が何をしたら嫌がるかを考えてアタックのオプションを選択することができるようになればスーパーラグビー上位のチームにも勝てるだろう。そう思わせるほど試合の内容は悪くなかったように感じる。

プレイヤースタッツを見て

まずは今週もテオ。キャリー15回、タックル5回の活躍。
キャリーに関してはクリーンブレイクもディフェンス突破もついてないが、困ったらテオに渡しておけばアタックを仕切りなおすことができるといった感じで、毎回ゲインを稼いでいた。タックルは5回と少ないように感じるが、前半最初のサンウルブズのトライはテオが取ったトライと言っても過言ではないだろう。2分過ぎの自陣深いところでのターンオーバー、4分過ぎの1人で相手をタックルで抱え込んでのターンオーバー。この2つのプレーでサンウルブズは自陣を脱することができ、トライを取ることができた。
そして、今回スタッツで目立つのは天理大学3年生フィフィタ。キャリー14回、ディフェンス突破6回、クリーンブレイク3回と抜群の破壊力を見せた。タックルしてくる相手を何度も弾き飛ばしていたフィフィタだが、これはきちんと数字にも表れていた。右肩上がりで調子を上げてきているフィフィタは次戦スーパーラグビー初トライを挙げてくれることが期待できる。

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