2019トップチャレンジリーグに所属する世界のスーパースター達

クエイドクーパーとウィルゲニアトップリーグ
クエイドクーパーとウィルゲニア
https://www.theaustralian.com.au/ より画像を引用

11/15に開幕されるトップチャレンジリーグ。扱いとしては、トップリーグに次ぐリーグ、いわゆる2部リーグであるが、世界でも屈指のスーパースターたちが所属している。

そんなスーパースターたちを紹介していく。

世界のスター選手

クエイドクーパー

クエイドクーパーがパスをする場面
https://www.theaustralian.com.au/ より画像を引用

実力、知名度ともに世界屈指で、少しでもラグビーをしたことある人間なら彼の名前はもちろんプレースタイルも知っているだろう。

近鉄ライナーズに所属する。

経歴

2011.2015とワラビーズにて、オーストラリアの10番を背負ったスーパースター。

また、スーパーラグビーでは2011年にレッズの司令塔として、レッズを初優勝へと導いた。

2019年もレベルズのスタンドオフとして活躍したが、オーストラリアのHCマイケルチェイカの信頼を得ることができず、ワールドカップのスコッドからは外れた。しかし、ファンからはワラビーズでのプレーを熱望されていた。

彼はラグビー以外のスポーツもプロとして経験がある異色の経歴の持ち主である。何のスポーツかというと、プロボクサーとして試合をしたことがあるのだ。その成績は3戦3勝。まさに、ラグビーでもボクシングでもスターなのである。

クーパーはオールブラックスのソニービルウィリアムズと仲が良く、彼もボクサーとして活躍の経験があるので、彼に影響されてボクシングを始めたとされている。

プレーの特徴

ラグビーの型にとらわれない独創的なプレーヤーで、ファンタジスタという言葉がラグビー界で1番にあう男。

どこからでも出せる美しいオフロードパス、相手を置き去りにするキレのあるステップ、ゲームを支配する正確なキック、彼が100%の状態なら誰も止めることはできないだろう。

また、コンバージョンキックの前のルーティンも独特で、両手を横にして集中力を高めるスタイルのキッカー。彼がキッカーを担当することになれば、会場でまねをする子供がいるのは間違いないだろう。

ウィルゲニア

2019ラグビーワールドカップでも、ワラビーズの9番としてチームを支えた選手。代表レベルの試合は2019ワールドカップで引退したが、まだまだ現役で一線級の活躍をしてくれるだろう。

近鉄ライナーズに所属する。

経歴

2011.2015.2019と3大会連続でSH(スクラムハーフ)としてワラビーズに選出されたスーパースター。

また、クラブチームでは2007~2015までスーパーラグビーのレッズに所属し、先ほど出てきたクエイドクーパーと共に2011年の優勝に導いている。

また、2018~2019はレベルズでプレイしていたのだが、2019クーパーが移籍してきたことによって再びコンビを組むことになった。

クーパー、ゲニアの2人はオーストラリアの黄金コンビと言われていて、クーパー活躍するところにゲニアありというほど、共に長い間プレーをしてきた。この2人が日本の同じクラブでプレイをするとは夢のようである。

少しラグビーの話からずれるが、ゲニアは実はパプアニューギニア出身の選手である。そして、父であるキルロイゲニアはパプアニューギニアの国会議員で、しかも大臣を歴任したことがあるほどの議員だ。そのためゲニアも、ラグビー選手を引退したら、パプアニューギニアで国会議員を目指すとうわさされている。

プレーの特徴

賢く冷静で、相手の隙をつくのが非常にうまい選手。ラックサイドに隙があれば、自ら仕掛け、ゴール前で相手が密集に固まっていたら、遠くに鋭いパスを出しトライを狙うようなプレーをする。また、スクラムハーフという常にボールの近くにいるポジションなので、レフェリーとのコミュニケーションが多いのだが、そこでも上手くやり取りをしてチームに有利なようにゲームを進めていく。

玄人好みのプレー、いぶし銀のプレーヤーという感じである。

しかし、身長174cmと小柄ながら、ベンチプレス170kgを上げるほどの超怪力で力強いランも、相手を倒すタックルもできる選手。

賢く強いといった、まさにスーパープレイヤーだ。

私はゲニアが現在、世界最高のスクラムハーフだと思っている。

日本列島を沸かせた桜の戦士たち

トンプソンルーク

トンプソンルーク RWC2015でのシーン
GLOUCESTER, ENGLAND – SEPTEMBER 23: Luke Thompson of Japan is closed down by Grant Gilchrist and Jonny Gray of Scotland during the 2015 Rugby World Cup Pool B match between Scotland and Japan at Kingsholm Stadium on September 23, 2015 in Gloucester, United Kingdom. (Photo by David Rogers/Getty Images)

2007から2019まで4大会日本のために日本代表としてワールドカップでプレイした選手。彼なしに日本代表の躍進を語ることはできないだろう。

2006年から現在に至るまで、近鉄ライナーズに所属しているため日本語はコッテコテの関西弁。

経歴

2004年にニュージーランドのカンタベリーから日本の三洋電機ワイルドナイツ(パナソニックワイルドナイツ)にやってきた。当初は2年契約が切れたら、ニュージーランドに帰ってオールブラックスを目指そうとしていたが、日本をとても気に入ってくれ、日本代表になった。

2006年には近鉄に移籍し、それ以降ずっと近鉄のためにプレーをし続ける。そんなトンプソン、2008~2010まで近鉄のキャプテンを務め、チーム史上初の外国人キャプテンとなった。

2010に日本国籍を取得しているのだが、その理由として、日本人のため、家族のため、いろいろな人のためにプレーがしたい。日本人として日本代表でプレーしたいと言って、国籍取得をしている。

そして、日本で産まれた子供には日本の名前を付けた。その理由として、日本の文化などを理解し、ルーツを忘れないようにしたかったと、日本代表の鑑のような考えの選手である。

日本代表を牽引してきたトンプソンも今年でついに引退、今回は代表を一度引退した時のようにカムバックすることはないだろう。最後の雄姿を絶対に見逃すわけにはいかない。

ちょっとラグビーから脱線。トンプソン選手、日本での行きつけのお店がある。それは花園ラグビー場の近くにある、「まんぷくてい」というお店だ。ここの大盛オムライスがトンプソンの好物。ちなみに、ここのお店の方を「日本のお母さん」と慕っている。

花園ラグビー場に行った際はぜひ立ち寄ってみてほしい。

プレーの特徴

献身的なプレーでチームを陰から支える選手。実況で「泣けてくるほど体を張る選手」と言われたことも。 一番激しく相手とぶつかるポジションの選手なので、彼の鼻は何度も骨折したのか、大きく曲がっている。

タックルの成功率は驚異的で、日本代表は何度彼のタックルに救われたかわからない。

また、自己犠牲の選手。2015ワールドカップのサモア戦の後のように、試合後動けなくなるほど全てを出し切るようなプレーをする。彼がいてこそ日本と言えるような大和魂の精神をプレーで体現する。

RWC2015では、ファンが選ぶMVPで断トツの1位を獲得するなど、プレーに派手さはないがどこにでも絡んでくるような熱い熱いプレイヤーだ。

ウィリアムトゥポウ

ワールドカップ2019で活躍した桜の戦士の1人。ポジションはフルバックで、スコットランド戦での稲垣のトライを演出したラストパサーとして広く認識されているだろう。

コカコーラレッドスパークスに所属する。

経歴

トンガ出身だが、幼いころにオーストラリアへ移住し、そこでラグビーを始めた。そして、オーストラリアの高校代表に選出されたのだが、高校卒業と同時に1度ラグビーリーグ(ラグビーとは違うスポーツ)に転向をした。

その後ラグビーに戻ってきて、2014年に日本にやってきた。

日本代表でのデビュー戦は2017のアイルランド戦。2019ワールドカップ終了時点で12cap。

プレーの特徴

日本代表ではフルバックとして定着しているが、所属するレッドスパークスではセンターを本職としている。ただ、バックスどこでも対応できる器用な選手で、複数ポジションできることが求められる現代ラグビーにマッチした選手。

飛距離のあるキックや、ラグビーリーグで身につけた相手を倒しきるタックル、身長もありハイボールにも強いといった、フルバックに必要な能力を持っている。

また、スコットランド戦でも見せたように、キレのあるステップから丁寧なオフロードといった器用で真面目なプレーをする選手。

彼のプレーは目の前で見ると、力強く丁寧なのでとてもわかりやすく楽しめるだろう。

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