ラグビーの試合時間は?サッカーのようにロスタイムってあるの?

2003 ワールドカップ決勝ラグビー観戦について
https://www.rugbyworldcup.com/video/439317より引用

そもそもラグビーって試合時間って何分なの?こう思われた方も多いはず。

ここではラグビーの試合時間やフルタイムで決まらなかった時の勝敗の決め方などを解説します!

ラグビーの試合時間は何分?

大人の試合(大学生、ワールドカップ、トップリーグ)

ラグビーの試合は前半40分後半40分の計80分間で行われます。

そしてハーフタイムは10分間。サッカーは15分間ハーフタイムがあるので、サッカーでの時間間隔が慣れている人はハーフタイム思ったより短くて後半の最初を見逃すなんてこともありますので注意!

高校生の試合(花園など)

高校ラグビーの試合は前半30分後半30分計60分間で行われます。

そしてハーフタイムの時間は5分間。選手たちはおろか、観客も息をつく間もなく後半が開始されるといった感じです。

7人制ラグビーの場合

7人制ラグビーの試合時間は前半7分後半7分計14分間で行われます。

そしてハーフタイムの時間は何と1分!1分という短い時間なので、選手たちはベンチに戻らずピッチ上でハーフタイムを過ごします。

ロスタイムは?

ワールドカップの時はなかった

ワールドカップを見ていた方はもしかしたらお気づきかもしれませんが、ワールドカップの時にロスタイムはなかったです。

このワールドカップの時にはなかったという、引っかかる言葉をここから解説していきます。

タイムキーパー制の時はロスタイムはない!

タイムキーパー制とは?

スコットランド戦 山中選手キック

https://www.youtube.com/watch?v=DuHly9H805Aより引用

このタイムキーパー制というものがワールドカップでロスタイムをなくさせました

タイムキーパー制というのは、これまでレフェリーだけが管理していた試合時間をレフェリーとは別に時間の管理を行う専門の人(タイムキーパー)を置いて、試合がケガなどでとまると時間を止めて、試合が再開するとまた時間を進めるといった形のことを言います。

ラグビー中継の時に、左上のタイマーが、試合が止まると同時に止まっていたのはこのタイムキーパー制度のためです。

タイムキーパー制かどうか見極めるのは、2つポイントがあります。

1.タイマーが止まっているかどうか
2.ホーンやブザーの音が鳴るかどうか
先ほど説明した通り、タイムキーパー制ではタイムキーパーが時間を管理するのでタイマーが止まります。
ホーンやブザーというのは、ワールドカップ2019でいうと銅鑼の音です。これが鳴ると前半終わり、試合終わりなどの合図となります。これが鳴る試合はタイムキーパー制です。

タイムキーパーがタイマーを止めるときは3つ

タイムキーパーがタイマーを止めるときはいくつかありますが、主に3つわかれば大丈夫です。

1.ケガなどの治療をしている時
2.TMO(テレビジョンマッチオフィシャル)などでレフェリーが判定を決めている時
3.スクラムなどのわかりにくい反則でレフェリーが選手に反則内容を説明している時
この時はタイマーが止まります。

タイムキーパー制のメリット

とにかく試合時間がわかりやすい!!
試合が止まったりしても同時にタイマーも止まるため、試合時間がタイマー通りなので80分経てばホーンが鳴って試合終了です。これは観客はもちろんですが、試合を行っている選手にも同じです。ホーンが鳴れば勝っているチームは蹴りだせば試合終了なのでとても明確です。
タイムキーパー制でなければ、もしレフェリーとのコミュニケーションミスがあれば、蹴りだしても試合終了とはいきませんからね。

ワールドカップで80分過ぎても試合があったのはなぜ?

松島幸太郎 サモア戦最後のトライ

https://www.nikkansports.com/sports/rugby/news/201910030000555.htmlより引用

ワールドカップでの日本対サモア戦、日本の松島選手が挙げた最後のトライは試合時間85分。ワールドカップではロスタイムがないといったのに、80分過ぎて試合が行われている??と混乱する方もいるかもしれません。

これはラグビーのプレーが途切れるまで試合が続くというルールで起きたトライです。もう少し詳しく言うとホーンの音が鳴るとラストワンプレーでプレーが途切れると試合終了ということです。

このプレーが途切れるまで試合が続くというのがちょっと難しいです。

プレーが続いていると見なされるとき

1.ボールがコートの外に出るか、反則が発生するまで
2.反則が起きたとしてもボールを持っている側のミスではなく、持っていない側のミスでアドバンテージや持っていない側のペナルティーが発生している時はプレーが続いていると見なされる
3.ボールを蹴りだした場合でも、ペナルティーなどで蹴りだした側のボールで試合が再開されるときはそのまま試合が続く

このように1プレーといってもなかなか難しいのですが、これは見ていれば勝手に覚えることができますので気にしなくて大丈夫です。

この記事を合わせて読むとルールがすんなり入ってくると思います。

タイムキーパー制が採用される試合は?

国際試合(ワールドカップ、テストマッチなど)、トップリーグ、スーパーラグビーなどよく見る試合はほとんどタイムキーパー制です。なので時計を見ていれば、今は試合の中盤なのか、いつ試合が終わるかので安心して観戦できます。

ロスタイムがある試合は?

高校ラグビー大学ラグビーなどはタイムキーパー制ではないのでプレーが止まってもタイマーは止まらないので、遅れた時間分だけロスタイムが発生します。

テレビ中継などを見てると聞こえてくるのですが、試合終了間際になってくると選手がレフェリーにあと試合時間が何分残っているのか頻繁に聞きます。

時間によって選択するプレーが変わってきますので間違いのないように聞いているのですが、これが何ともラグビーらしさを感じて私は好きです。

もし80分で決着がつかなかったら?

ラグビーワールドカップの場合

トーナメント戦で80分経っても同点だった場合の時

1.前後半10分の延長戦を行う
2.延長戦でも決まらなかった場合、サドンデス方式の再延長戦を行う
3.サドンデスでも決まらなかった場合、キックコンペティションを行う

ワールドカップで80分で決まらなかった試合

2003 ワールドカップ決勝

https://www.rugbyworldcup.com/video/439317より引用

ワールドカップでは過去に延長戦まで試合がもつれたことがある。その試合は2003ワールドカップの決勝である。この試合では最後の最後にジョニーウィルキンソンがドロップゴールを決めたことでイングランドが初優勝を飾ったことで有名である。
ぜひ一度ハイライトでもいいので見てほしい試合。

※キックコンペティションとは(下記のリンクをご覧ください)

キックコンペティションまでもつれた試合はあるのか?

ラグビーワールドカップでは今までキックコンペティションまでもつれた試合は今のところまだありません。

ただ実際にワールドカップ以外の試合で、このサッカーでいうPK戦のような形で勝敗を決めた試合が過去にあります。

それは2009年のハイネケンカップ(ヨーロッパのクラブ最強を決める大会)の準決勝です。

この時はキックコンペティションではなくプレースキックコンペティションという形でしたが、実際にキックにより試合が決まっています。

キックコンペティションとプレースキックコンペティションの違いは、キックコンペティションが毎回距離を変えて行うのに対して、プレースキックコンペティションは距離が同じという事だと認識していれば大丈夫です。
こちらがその試合のキック戦の映像です。

盛り上がっていますが、日頃キッカーでない選手には酷ですよね。

ワールドカップ以外は大会によりけり

ワールドカップ以外では大会によって規定が違うので延長戦なのか、最初からサドンデスなのかは大会によります。

ただラグビーでここまでもつれることはなかなかないので、起きたときに調べるくらいで大丈夫です。

19歳以下は延長戦禁止!

高校ラグビーのワンシーン

ラグビーはかなり肉体疲労の激しいスポーツですので、子供の試合での延長戦はワールドラグビーの規定によって禁止されています。

なので、高校ラグビーの全国大会「花園」などでは、同点かつトライ数が同じの場合抽選によって勝敗が決まります。

これで涙を呑むチームを毎年みるのでなかなか胸に来るものがあります。

決勝で引き分けの場合は、両校優勝となります。

今までに引き分けでの両校優勝は3回起きており、一番最近の両校優勝は第90回大会(2010年)です。

この時の決勝には、日本代表で活躍する松島幸太郎選手も出場していました。

まとめ

試合時間がわかるようになることは試合展開を楽しむうえでも重要なことなので、ざっくりわかっていたらいいかも!

このページに書いてあることが分かれば試合時間に関しては完璧なのでわからないことがあれば何度も読んでみよう!

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